公開日: |更新日:
外壁塗装の見積書を何気なく眺めているとき、「ケレン」という見慣れない専門用語を見かけて疑問に感じたことはないでしょうか。実はこのケレン作業こそが、塗装全体の仕上がりと耐久性を大きく左右する、最も重要な工程の一つです。マイホームの資産価値を長く守り抜くために、ケレン作業が持つ役割と重要性を正しく理解しておきましょう。
ケレン作業とは、主にベランダの手すりや階段といった鉄部や、各種木部に発生したサビ、剥がれかけた古い塗膜、長年の汚れなどを、ヤスリや電動工具を用いて削り落とす作業全般を指します。この工程には、大きく分けて2つの重要な目的があります。1つ目は「塗膜の密着性を高めること」、2つ目は「目荒らし(めあらし)」と呼ばれる効果です。あえて素材の表面に微細な傷をつけることで、塗料がしっかりと引っかかりやすくなり、密着力を劇的に向上させることができます。この下地作りの丁寧さが、塗膜の寿命を長持ちさせるための最大のカギとなります。
外壁塗装におけるケレン作業を軽視したり、不十分なまま施工を進めてしまったりすると、大切なお住まいに深刻な悪影響をもたらすリスクが生じます。ここでは、代表的な3つのリスクについて詳しく見ていきましょう。
どんなに高価で優れた高級塗料を使用しても、肝心の下地処理であるケレンが不十分であれば、施工後わずか1〜2年で塗膜がペラペラと剥がれてきてしまいます。その結果、塗料本来が持つべき10年〜15年といった本来の耐用年数を全うすることができなくなり、早い段階で再工事が必要になってしまいます。美しい外観を長期間保つためにも、最初の下地調整がいかに重要であるかがわかります。
金属部分に発生したサビをしっかりと取り除かず、その上から新しい塗料で蓋をするように塗装してしまうと、見えない内部でサビの侵食がひそかに広がり続けます。そのまま放置されると、最終的に鉄部そのものが深刻な腐食を起こして穴が空いてしまうなど、建物自体に大きなダメージを与える大損害につながる恐れがあります。表面を綺麗に見せるだけでなく、構造の健全性を守るための大切な処置です。
古い塗膜の段差や、取り切れていないサビの凹凸が残ったまま上塗りを行うと、その上からでも下地の凹凸がそのまま浮き出てきてしまいます。表面がデコボコとした不自然な仕上がりになり、せっかく外壁塗装を新しくしても全体の美観が著しく損なわれてしまいます。プロによる丁寧な研磨作業があってこそ、新築同様の滑らかで美しい外観が実現します。
ケレン作業は、対象となる箇所の劣化状況や素材の傷み具合に応じて、いくつかのグレードに分類されています。建物の状態に合わせた適切な工法を選択することが、品質を担保する上で欠かせません。
ケレン作業は、完成してしまうと外側からは見えなくなってしまう部分だからこそ、施工する業者の誠実さや技術力がそのまま品質に直結します。任せることのできる業者選びのポイントを確認しておきましょう。まず、見積書に「ケレン」の項目とその単価がしっかりと明記されているかを確認してください。「一式」と一括まとめられている場合は注意が必要です。さらに、施工中や施工後の「写真報告」があるかどうかも大きな判断基準になります。「塗ったら見えない」工程だからこそ、ケレン前・ケレン後の状態をしっかりと写真に収め、工程表通りに作業を進めている証拠を見せてくれる業者は非常に信頼性が高いといえます。
ケレン作業は一見すると地味な作業に思えるかもしれませんが、外壁塗装の成否を分ける文字通り「命」とも言える極めて重要な工程です。表面的な綺麗さに惑わされることなく、見積書の内容を細かくチェックし、建物の置かれた環境や地域の住宅事情を熟知した上で丁寧な下地処理を行ってくれる専門業者を選ぶことが大切です。細部にまで妥協のない施工を徹底するパートナーを選ぶことで、大切なマイホームを雨風や紫外線からしっかりと守り、長期にわたって安心で快適な暮らしを維持していくことができます。
実際に見積りをとりました!
我が家の
見積り結果はこちら